コミニケーション能力

「言った」　「聞いてない」の不毛なやりとり。

伝えたつもりだったのに、相手に違う話として伝わってしまった。

ちゃんと話をしたのに、相手が全然聞いていなかった。

コミュニケーションは難しいもので、

自分がいくら言葉を尽くして伝えても、

相手に誤解されたり、まったく聞いてもらえなかったりすることがあります。

コミュニケーション不全の原因の１つは、言葉だけでやりとりしていることです。

言葉そのもの、言葉の力を過信してしまっている。

コミュニケーションで相手に影響を与えるものは、

言語情報が７％、聴覚情報が３８％、視覚情報が５５％となっています。

言葉だけで相手に自分の言いたいこと、

メッセージを伝えようとしても限界があるのです。

それにプラスするものがあるとすれば、「思い」です。

「うまくいくことを願っています」
「大丈夫、心配いりませんよ」
「それができると、素敵ですね」

自分自身のそうした思いを言葉に乗せて、相手に伝えるのです。

こう言うと当たり前のように聞こえますが、

心を込めて相手に伝えるしかありません。
思いは相手には見えません。

けれども、その思いが自分の本心からのメッセージであるならば、

相手にはちゃんと伝わるし、受け取ってくれます。

思いは言い回しや声の力強さ、表情や身振り手振りに、ハッキリ表れます。

それらが言葉という言語情報以外に、

聴覚情報、視覚情報として相手にインプットされ、

あなたが本当に伝えたかったことが伝わるのです。

究極のコミュニケーションは、「あ・うんの呼吸」です。

これは、言葉を介在しないコミュニケーションです。

思いだけでコミュニケーションしているので、言葉などいらないのです。

サッカー選手は、「アイコンタクト」でコミュニケーションしています。

「あそこにパスを出す」「分かった」と、目と目を合わせるだけで、言葉を必要としない。

これは「あ・うんの呼吸」の最たるもので、

お互いに言葉を介在させずに思いを交換し共有し合っているのです。

思いが言葉に乗るように話すことができたら、

相手はその思いと同時に言葉を受けとめようとします。

少なくとも「言った」　「聞いてない」と言われることはなくなります。