何回やっても出来ないいろいろ変えても出来ない、

自分のだせる力を全部だしてもなんともしがたい現実に直面したとき、

人はつい「不可能」だと判断してしまいます。

この世に万能な人はいませんから、そう思うのは仕方がありません。

それでも「不可能」だと思ったときが、本当のスタートなのです。

そこにたどり着くまでの試行錯誤や悪戦苦闘の日々は、ただのウォーミングアップです。

しかし、ここからが本当の勝負です。

自分は本当に「可能」だと思っている限りは、

不可能と可能の間には、長く暗いトンネルが存在しています。

そのトンネルの長さは、人によって、また取り組む内容によって変わってきます。

ほんの一瞬のうちに通り抜ける人もいれば、何年かかっても抜け出せない人もいます。

１つ言えることは、このトンネルを抜け出さない限り、「可能」の領域に到達できる人は誰もいないということです。

必ず出口はあります。

しかし、そこまでどのくらいかかるのか、事前に分かる人はいません。

「どうやってもできない」「もうムリ」「これ以上は難しい」と思った人は、残りどれくらいかかるか分からず、悲嘆にくれて、引き返すか、その場で立ちすくむほかありません。

「不可能を可能にできるとは思えないから、あきらめるしかなくなるのです。

もしかしたら、もうちょっと頑張れば、「できる」領域にまで足を踏み入れることができたかもしれないのに……。

不可能は、カンタンには可能にはなりません。

成功した人はそのことを知っています。

また可能になるまで、何回でもチャレンジできます。

長く暗いトンネルを最後まで自分の足で歩いた人だけが、トンネルを無事抜け出すことができます。

このトンネルを抜き切ったとき、つまり、不可能が可能になる時です。

あなたはそれまでとはまったく違う世界にいるかのように感じるかもしれません。

トンネルを抜け出たあと、自分を取り巻く現実が１８０度変わって、

快哉を叫びたくなる自分がいることに気づくはずです。

不可能が可能になって、現実が変わる。

これは誰もが起こせることです。

ただし、その道のりは決してラクなものではありません。

それでもそれに勝る喜びはめったにあるものではないのです。

またその喜びは不可能を可能にした人だけしか味わうことができません。

手に入れたかったら、不可能から可能へと続く、長く暗いトンネルをひたすら突き進む以外ありません。

コミニケーション能力

「言った」　「聞いてない」の不毛なやりとり。

伝えたつもりだったのに、相手に違う話として伝わってしまった。

ちゃんと話をしたのに、相手が全然聞いていなかった。

コミュニケーションは難しいもので、

自分がいくら言葉を尽くして伝えても、

相手に誤解されたり、まったく聞いてもらえなかったりすることがあります。

コミュニケーション不全の原因の１つは、言葉だけでやりとりしていることです。

言葉そのもの、言葉の力を過信してしまっている。

コミュニケーションで相手に影響を与えるものは、

言語情報が７％、聴覚情報が３８％、視覚情報が５５％となっています。

言葉だけで相手に自分の言いたいこと、

メッセージを伝えようとしても限界があるのです。

それにプラスするものがあるとすれば、「思い」です。

「うまくいくことを願っています」
「大丈夫、心配いりませんよ」
「それができると、素敵ですね」

自分自身のそうした思いを言葉に乗せて、相手に伝えるのです。

こう言うと当たり前のように聞こえますが、

心を込めて相手に伝えるしかありません。
思いは相手には見えません。

けれども、その思いが自分の本心からのメッセージであるならば、

相手にはちゃんと伝わるし、受け取ってくれます。

思いは言い回しや声の力強さ、表情や身振り手振りに、ハッキリ表れます。

それらが言葉という言語情報以外に、

聴覚情報、視覚情報として相手にインプットされ、

あなたが本当に伝えたかったことが伝わるのです。

究極のコミュニケーションは、「あ・うんの呼吸」です。

これは、言葉を介在しないコミュニケーションです。

思いだけでコミュニケーションしているので、言葉などいらないのです。

サッカー選手は、「アイコンタクト」でコミュニケーションしています。

「あそこにパスを出す」「分かった」と、目と目を合わせるだけで、言葉を必要としない。

これは「あ・うんの呼吸」の最たるもので、

お互いに言葉を介在させずに思いを交換し共有し合っているのです。

思いが言葉に乗るように話すことができたら、

相手はその思いと同時に言葉を受けとめようとします。

少なくとも「言った」　「聞いてない」と言われることはなくなります。

成長するためには、人生を駅伝を走るようなものです。

でもあなたが参加する駅伝のランナーはあなただけです。

あなたは、次のポイントで待つ人物にタスキを渡すために、

持てるすべての力を振り絞って、走らなければなりません。

コースはアップダウンもあり、体力を消耗しますが、

歯を食いしばりながら頑張って、

ようやく次のランナーが見えるところにまで来ました。

あなたを待っているその人物は、、、

どこか見覚えがあります。

そう、あなた自身なのです。

ただし、今のあなたよりもワンランクもツーランクも成長した自分です。

そう！新しい自分にタスキを渡すために、あなたは走っているのです。

人生とは成長という名の駅伝である。

今の自分が成長した自分に向かって、タスキを渡すようなものです。

幸か不幸か、この駅伝には、終わりがありません。

途中で棄権することもできなければ、制限時間もありません。

一緒に走るライバルもいません。

その代わり、自分のペースで好きな距離を好きなだけ思う存分走れる自由があります。

目標は、あえて言えば、この成長という名の駅伝の１区間です。

この区間を走り切ることで、誰もが成長していきます。

区間の距離は自分で決められますが、長すぎても短すぎてもよくありません。

自分で距離を決められるだけに、

次のポイントで待っている自分にしっかりタスキを割らせるように、

うまくコース設計しなければなりません。

そのコツは、今の自分がちょっと頑張れば達成できるレベルにすることです。

今の自分が１０キロ走るだけで精いっぱいなら、次の区間は１２キロにする。

１２キロの区間を走り切ったら、次は１５キロにする。

こうして自分自身に少し強い負荷をかけることで、成長していくことができます。

実力もアップして、次のポイントでは、

ワンランク、ツーランク成長した自分にしっかりタスキを渡せるようになっています。

こうして目標という１区間を走る度に、あなたは成長して、新しい自分に生まれ変わっていきます。

走っている途中では苦しいこともつらいこともあるし、大変なことばかりかもしれません。

それでもこのタスキを渡そうと頑張って走り続ければ、

次のポイントではまだ見たこともない新しい自分が待っています。

そう考えると、目的を定め、

目標を設定して達成することがとても楽しくなってきませんか！

目標とは、自分自身を成長させ成功するためにあるのです。

柔道の基本は「受け身」です。

柔道を習うときは、ケガをしないように、技よりも受け身を先に習います。
受け身を練習しているときはこんなことをしていても面白くない。

早く技を習いたいと思うものですが、しっかり身につけておかないと練習中や試合で相手に投げられたときに思わぬケガをすることになります。

受け身は、「転ばぬ先の杖」です。
相手と実力差があるときは、対戦していても有無を言わさずに技を決められてしまいます。

そのときは抵抗せずに、投げられて受け身を取ったほうがいいです。

しかし、実力が拮抗している者同士の場合は、なかなかそうはなりません。

ときどき試合で相手に技をかけられて不自然に手を着いて一本を取られないようにする場面を見かけます。

そのまま受け身を取ってしまうと、「一本」と判定されてしまいますから抵抗するのですが、そうすると自分の体重に相手の体重が載っているので、大ケガになりやすいのです。
場合によっては、選手生命を失うことにもなりかねません。

確かに試合には負けたくない気持ちは分かりますが、相手の技を素直に受けたほうがいいこともあります。

人間関係でも全く同じようなことが起きます。

苦手な人や距離を置いている人から、

あなたはもっと考えて行動したほうがいいよとか、

もっと慎重に行動したほうがいいかもしれないというように、

意に沿わないことを言われると、、、

そんなことはない、それは違いますと反論したり反発したりしがちです。

これは、柔道で相手がかけてきた技に抵抗しているのと同じです。
相手もあなたを傷つけるつもりはなく、よかれと思って言っただけなのです。

それに抵抗して、、、

自分に向けられた言葉を受け入れないことは、

なんてヒドイことを言うんだと

相手に対してネガティブな感情を持ち続けることになるのです。

これでは相手との関係はますます冷え込んでしまいます。
こういうときはきちんと受け身を取ったほうがいいのです。

受け身とは、、、

相手の言葉を受け入れることです。

そういう見方もあるんだ、それも一理あるかもしれない、

と素直にその言葉を聞き入れるのです。

そうすると、相手も言ってよかったとホッとします。
受け入れると言っても、相手に従ったり屈するわけではありません。

言葉そのものに１００％従う必要はなく、相手の見方を参考にするのです。

それができれば、相手に対してネガティブな感情を持つこともありません。

さらに、言ってくれてよかったと感謝することもできます。
人間関係でも受け身を取ったほうがいい場面も多々あります。

常に柔軟な対応が出来るように心を整理しておきましょう。

一流と言われる人と、そうでない人の違い、、、

それは能力や出自といったことですか？

あえて言うなら、結果を出し続けるか、そうでないかです。

１回や２回、結果を出すことは、運、まぐれも含めて割と簡単です。

ただ、１回や２回だけでは一流と言い切れません。

結果を出すことが５回も６回も続いて、ようやく「実力がついた」と言えます。

その結果を出す状態が何年も続くと、ようやく「一流」と言われる人たちの領域にさしかかります。

そこからさらに何年と続けて、１０年以上その実力をキープできて、晴れて「一流」の仲間入りをします。

１つのことを始め、１０年以上結果を出し続ける。

その状態を運や偶然で成り立たせるのは到底不可能です。

何より能力、そしてそれに飽き足らない努力。

最低限、この２つが揃わないと、結果を出し続けることはできません。

もう１つ、大事なものがあります。それは、周りの応援です。

努力して能力を磨いていくのは当たり前で、周りにいる人がサポートやバックアップしてくれて初めて、一流の域に達することができます。

ある意味では、それは能力や努力以上に必要なものです。

本人の能力や努力だけでは、一流の手前までしか行けません。

どんなに能力がある人、どんなに一生懸命努力した人でも、それは同じです。

残念ながら、それだけでは行き詰まってしまうのです。

周りのサポートやバックアップは、自然に得られるものではありません。

能力のある人が一生懸命努力している姿を見て、「あの人を応援しよう」という雰囲気やムードがつくられていきます。

それは一種の追い風のようなもので、頑張っている人を押し上げる効果があります。

その周りの応援があるから、１０年以上にわたって、結果を出し続けることができるし、一流になれるのです。出自のある人は、最初から周りの応援はありますが、能力や努力が足りないことが多いのです。

ただし、本人が努力をして能力を磨けば、応援力があるので、結果を出しやすいという利点はあります。

結果を１０年以上出し続けて、一流と呼ばれるようになるなら、能力と努力のほかに周りの応援がなければなりません。

能力＋努力＋応援＝一流になるのです。

一流は結果を出し続けます。

結果を出し続けることができなければ、一流ではないのです。

共に一流を目指しませんか